活動ブログ
「褒められる連鎖が自分の活動を広げていく」 三宅達夫さん
2016.06.16
「新橋サラリーマンラボ」第一回目として、当法人Webサイト制作にサービスグラントのプロボノワーカーとして携わって下さった三宅達夫さんに事務所までお越しいただきお話をお伺いしました。
本日はよろしくお願いいたします。早速ですが現在どのような生活をされているのでしょうか。
三宅:2年前に外資系のIT関連企業を卒業して今年で59歳になりました。現在おもに「特定非営利活動法人サービスグラント」「独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)」で活動しています。その他にも趣味のテニス、赤十字奉仕団のボランティア活動、卓球、社交ダンスもしています。ちょっと忙しすぎるので、卓球と社交ダンスは今お休みしています。
中小機構は月に10日くらい。これがメインの仕事になります。サービスグラントが週1〜3日程度です。サービスグラントは、事務局の中でプロジェクトの見守りや支援を行っています。
サービスグラントのプロボノを始めたきっかけを教えてください。
三宅:働いていた会社が外資系でボランティアを推進していたため、ボランティアの世界に足を踏み入れました。あるNPOのWebサイトのリニューアルをしようということになったとき、会社にいる社員だけではスキルが合わず実施できないことに気がつきました。そのため、多様なスキルの方が登録しているサービスグラントでの活動を考えました。
ちょうどその頃、仕事がひと段落し時間に余裕が持てるようになってた時期でもありました。
サービスグラントのプロボノワーカーとしての登録を済ませましたが、「本当に自分が役にたつだろうか?自分の居場所はあるだろうか?」と考えました。その時、サービスグラントグラントの番頭である曽根さんから、「たっちゃん、できるよ。やっちゃえば!」と背中を押してもらいました。
はじめて担当したのがジービーパートナーズさんのWebサイトリニューアルで、AD(アカウントディレクター)を担当しました。スケジュールも遅れて結構大変でした。(笑)それでもこのプロジェクトで初めて顔を合わせるメンバーと力を合わせて取り組み、最終的には褒めていただき(笑)よかったなと思いました。
サービスグラントではその後も他のプロジェクトに参加しています。またプロボノとしての参加がきっかけとなりサービスグラントの事務局スタッフとしてのお手伝いにもつながっています。人に褒められ感謝される。頼まれたら、「はい」と答えてしまいます。そんな連鎖で活動の場がどんどん拡がっています。
現在のサービスグラントではプロボノワーカーがNPOの支援以外にサービスグラントの運営にも参画してもらうようになってきました。「プロボノワーカーによるプロボノ活動」が始まっています。
ジービーパートナーズのプロジェクトで初めてプロボノを経験したマーケッターの北場さんはPMをやりたい、ADをやりたいといと次々にプロボノの経験を積んでいくうちに本業の進め方も変わってきたそうです。外資系にお勤めなのですが、プロジェクト提案制度において質・量の評価で世界一になってしまったと言うから凄いです。
様々な活動をしていらっしゃいますがその原動力は一体どこから来るのでしょうか。
三宅:楽しいからです。楽しいことしかやりません(笑)
もともと人ができないと思うことや嫌がる面倒くさいことを粘り強く達成するのが好きな性質なのです。
何しろ会社では出来て当たり前で誰も一々誉めてくれませんからね。会社では30年以上褒められませんでした。(笑)ところが同じことをしても外では本当に感謝される。自己肯定感に繋がります。
これから定年を迎える方にメッセージをお願いします。
三宅:私は外資系ということもあり時差の関係から現役の時は7days a week、fullに働いていましたが退職する4年くらい前からようやく時間に余裕が持てるようになりました。
それはつまりそろそろ次のステップを考える時期だぞというシグナルなのです。
50過ぎのサラリーマンには遅かれ早かれいつかそういうメッセージが組織から来る。その時にちゃんと自分の足固めをしなくちゃいけないと思います。飲み屋で愚痴ばかりを言っていては何も始まりません。(笑)
私はその時にプロボノを初めてそれが今につながっています。
あとは相談できる人がどれくらいいるか、でしょうか。テニスの友人に「こうしたいけどどう思う?」と相談しました。「いいんじゃないの」利害関係がなく信頼する友人に背中を押されるのは心強いです。
今後について聞かせてください。
三宅:これから人生120年の時代が来ると思っています。頭さえボケなければ医療や技術の進歩で長生きする時代が来ます。その最初のエントリーは自分達の世代だと思っています。だから90歳まで働くというのが目標です。
そのためにも常に三本以上の柱を用意しておくように心がけています。例えば、仕事、趣味、友達、家庭。友達でも会社、テニス、プロボノの友達という具合。3本以上の柱があれば1本駄目になってもまだ立っていられるからです。
仕事に関しては現在のサービスグラントと中小機構に加え、3本目として「人生のコーチング」という柱を立てたいと思っています。
取材を終えて
三宅さんのお話は多岐に渡り、とても追いきれずにあっという間に2時間が経過してしまいました。夢はどんどん大きく膨らんでいく、そんな印象でした。きっと今回ご紹介できたのはほんの一部に過ぎないと思います。三宅さん、また機会がありましたら是非お話の続きを聞かせて下さい。
サービスグラントのプロボノには50歳以上の方もいらっしゃるそうです。ご興味のある方は是非挑戦してみてはいかがでしょうか。毎月説明会が開催されています。
http://www.servicegrant.or.jp
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