活動ブログ

【NPO訪問】日本ファンドレイジング協会

2018.03.12

新橋のオフィスビルの並ぶ一角に、日本ファンドレイジング協会のオフィスはあります。解放感のある会議室に通していただき、民間非営利組織のファンドレイジング(資金集め)に対する熱い思いを伺ってまいりました。

対応してくださった三島さんと一緒に

 
 
 
 

 

 
日本の寄付市場を10兆円規模に

日本ファンドレイジング協会は、ファンドレイザー育成の講習会や認定試験実施、イベント開催(ファンドレイジング・日本など)、子ども向けの社会貢献教育、遺贈寄付の推進、寄付白書の発行などに取り組んでいます。

現在の日本の寄付市場規模は1.5兆円とされていますが、10兆円まで引き上げることを目標にしています。

最近のNPOの方々は、財源をどう確保しようか、という悩みをもって講習会を受講される方も多いそうです。「ファンドレイジング入門講座」という講座もあり、初心者でも参加しやすいと感じました。地方で地域中心のチャプターを作り、ファンドレイジングの知識の交流、教育の推進も行っています。

ファンドレイジングという考えは昔はあまり耳にしませんでしたが、今では1000人以上のファンドレイザーがいると伺い驚きました。最近は、クラウドファンディングによる寄付が周知されてきたので、今後日本でも寄付がもっと増えていくだろうと感じました。

日本には寄付文化がない?

日本には寄付文化がないと言われますが、そうではなく、成功体験が少ないことが要因とのことです。寄付金を増加させる秘訣は、寄付者や関係者がより多くの成功体験を得るようにすることであり、特に子どもの教育が重要だと仰られていました。

しかし、子どもたちも、寄付をしたことや、寄付を集めたこともあるけれど、寄付について学んだことがなく、寄付の意識が根付いていない、というのが現状です。そこで、子どもの寄付教育としての模擬体験「寄付の教室」を開催し、子どもが家に帰り、授業内容を家庭で話題にすることで、寄付はもっと身近なものだ、という認識を持ってもらいたいとのことでした。

訪問して感じたこと

地域の住民や企業が、地元の祭りに社会貢献として寄付するという話は昔から聞いたことがありますが、個人が日常的に寄付をする習慣はあまりないように感じます。そのため、寄付教育が大切なのだと得心しました。

今回の訪問を通して、課題解決には必ずお金が必要であり、寄付文化醸成や民から民へ流れる仕組みの構築が重要だと痛感いたしました。


【団体概要】
特定非営利活動法人 日本ファンドレイジング協会
東京都港区新橋5-7-12 ひのき屋ビル7F
http://jfra.jp/