NPOの声

【GBの手支援団体訪問】Teraccollective 代表理事 西岡一正さん

Teraccollective(通称:テラコレ)は、アートプロジェクトを「創る・支える・愉しむ」をキーワードに繋がるボランティアの団体です。

JR中央線の高円寺・吉祥寺・国分寺という3つの寺(テラ)の駅をつなぐ沿線地域を対象にした「TERATOTERA(テラトテラ)」が母体で、そこに参加したボランティアが「テラッコ」と呼ばれたことから、「テラッコの集合体(Collective)」を意味する「Teraccollective」という法人になりました。

メンバーは30歳代から40歳代を中心に学生からシニアまでと幅広く、様々な職業や経歴の人々が、それぞれの感性やスキルを合わせながらイベントを開催しています。

 

「ものを創る」ではなく「ことを起こす」アート

活動の領域は現代アートです。絵画や彫刻など「ものを創る」伝統的な美術とは異なり、現代アートは美術からダンス・演劇・音楽など多岐にわたって「ことを起こす」という特徴があります。テラコレも、美術館やギャラリーだけでなく、街中での展示やパフォーマンスなども目指しています。

全国では、同様のプロジェクトが多数行われています。町おこしや村おこしの一環として、地元の方と協力しあう場合が多いそうです。

 

コロナ禍の影響を受けて

 オンライン講座の様子

2020年12月の法人化はコロナ禍のさなかで、やむをえず活動の軸足をオンラインにしました。そこでは、アーティストやインキュレーター、美術批評家らを招いてアートプロジェクトの基礎を学んでいます。

メンバーが協力し合って講座を運営し、受講者数は予想以上であることから、この活動への関心の高さが伺えます。

コロナ収束後は、リアルとオンライン講座のハイブリッドになるそうです。

 

取材を終えての感想

過疎やシャッター通りに悩む町や村は日本中に点在し、人を集める方法を模索している商店街は数多くあります。

この対策には、自治体や地域の方々の努力や工夫は不可欠です。

一方、ボランティアによるアートプロジェクト活動も、町や村の活性化に貢献できる可能性を感じました。

 

一般社団法人Teraccollective
https://teraccollective.com/