NPOの声
定期的なミーティングが振り返りの機会に ダイヤモンド・フォー・ピース 代表理事 村上 千恵さん
「GBの手」第1号に採択され、2015年4月から経理サポートをしている特定非営利活動法人ダイヤモンド・フォー・ピース(DFP)。ダイヤモンドを取り巻く環境には、児童労働・紛争の資金源など多くの問題点がありますが、欧米に比べ日本ではまだまだ認知度が低いと代表の村上さんは言います。 「ディカプリオの映画『ブラッド・ダイヤモンド(血のダイヤ)』を見ていただけると実情がよくわかるんですけどね。あれは物語ではなく、今もなお現実としてあるんですよ」 そんな村上さんに、「GBの手」がどのように役立っているかをお伺いしてみました。
同じ目線のアドバイスがいい
去年の今頃、NPO法人化のための準備をしているときに「GBの手」の募集を知りました。私たちは出来るだけ早く認定NPOを取りたいと思っていますが、認定をもらうにはきちんとした会計が必須だと聞いていたので、最初からちゃんとやって行こうという意識がありました。でもダイヤモンドの問題は日本ではほとんど取り上げられていないので、まさか本当に私たちが第一期「GBの手」に選ばれるとは思っていなかったですね。
認定のノウハウになるとNPO法人の方でも本当に知っている人は少ないです。その点ジービーパートナーズさんは同じ当事者として、NPO運営の初心者が陥りやすい点や気を付けるポイントなどを細かく的確にアドバイスして下さるので非常に助かっています。任意団体は立ち上げたもののどうやったら認定NPOになれるのかわからず10年かかったという団体さんもいらっしゃると聞きます。そういう意味では、まさにスタートアップ向けの支援でした。
定期的なミーティングが振り返りの機会に
現在はダイヤモンドを取り巻く現状を知ってもらうためのイベントや、英文記事の翻訳をしてWEBサイトに載せるなどの啓発活動をしています。もちろん現地リベリアのスタッフとの交流も欠かせません。現地でエボラ出血熱が流行ったときは、石鹸などの寄付を送る緊急支援を行いました。普段は自分たちの活動の方にばかり意識が行きがちですが、ジービーパートナーズさんと定期的にミーティングが行われることで、経理をきちんと整理するいい機会になっています。
それに経理を見直すということは運営全般を見直すことでもあるんですよね。ミーティングでは経理にとどまらず、幅広くアドバイスをもらえてとても勉強になっています。またジービーパートナーズさんはシニア中心の団体なので経験と知識が豊富だという安心感があります。わからないことがあるとすぐに教えてもらえますし。
これからのこと
ジービーパートナーズさんのようにここまでNPOのバックオフィスサポートに特化した団体というのは本当に少ないんじゃないでしょうか。入り口の段階でこういう支援が受けられたことは本当にラッキーでした。迷うことなく認定に進むことが出来ますから。これから私たちはダイヤモンドについての意識調査を行い、「ダイヤモンド白書」なるものを作って活動の場を更に広げようとしています。 無事に認定NPO法人となった暁には、それもこれも「GBの手のおかげ!」といつかお返ししたいと思っています。
ダイヤモンド・フォー・ピース
http://diamondsforpeace.org/