参加者の声

企業での経験を活かして何をするか 藤田美章さん

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定年退職後あるNPOの会員になったものの、「特に活発な活動もしてなかった」とはにかむ藤田さんは、東日本大震災で被災した高校生向けの給付奨学金『まなべる基金』のプロジェクトにかかわることで、活動を活発に。
時折こぼれる本質的なひとことは、NPOの若いスタッフにも響いているようです。そんな藤田さんに、普段のしごとや、一緒に働くメンバーの様子を聞いてみました。

みなさんよくやられる、だから私も一生懸命

interview_A_02_2240「まなべる基金」に参加したきっかけは事務を手伝える人ということで募集があり自分にできる復興のお手伝いをしたいと思っていたので参加しました。最初はどんな状況かわからないし、知らない人ばかりでした。でもやってみて感じたのは、皆さん本当に一生懸命に作業されていらっしゃるということです。

最初の頃はパソコン等の入力に手間取ることもありました。でもずっとやるうちに「パソコン苦手だから他のチェックやるよ」とか、暗黙の作業分担もできるようになりました。本当に、みなさんよくやられるなと感心しています。だから私も一生懸命やらないといかんなということです。

作業や参加者のスケジュールに合わせているので毎日メンバーは替わります。1日5人前後の方と一緒に作業しています。毎日顔を合わせているわけではありませんが違和感を覚えることはありません。みなさん熱心にされますから。

企業での経験を活かして何をするか

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ある程度、会社や組織で生活していた方は、どうやったら効率よくいろんなことができるか考えるということは鍛えられていると思うので、お役に立てる面はあるのではないかと思っています。

最近の若い人たちは、しっかりしていると思います。とくに女性の方がね。NPOの方とは密にコミュニケートしているので、いろいろ、教えられたり、おしりたたかれたりしています。

自分がやりたいことがあれば一番いいですね。ないと、それを探しているうちに人生が終わってしまいますから。常に問題意識をもっていろんな事に接するというのも必要なことかもしれません。これなら何かお手伝いできるかもしれないかなとか考えることが大切ですね。自分の人生ですから。

何か思ったら行動する事が大切だと思います。新しいところに飛び込んでいってほしいと思います。団体により雰囲気も違いますし、こういうことは行かないとわからないですからね。