参加者の声
東日本大震災のニュースに胸を痛めた陣内さん。体を使うボランティアは難しくても、仕事で培ったスキルを活かしてサポートできる――そう考えて、被災された高校生対象の給付型奨学金「まなべる基金」の活動に参加しました。
Q:まなべる基金の活動にはどのように関わり始めたのですか?
A:陣内
東日本大震災が起こった時、揺れがきたときには飾り棚の下に避難し、玄関を開けて逃げ道を確保しました。その後、水が足りなくなり、孫のミルクを作るために自動販売機を探し回っていた時、「ああ、これは本当に大変な災害になるな」と実感したんです。そんな中、当時関わりのあった団体を通じて被災した子どもたちを応援する奨学金制度「まなべる基金」のサポート業務のことを知りました。体を使うボランティアは難しいけれど、事務作業なら仕事の延長として役立てる。そう思って始めたんです。
作業は主にWordやExcelで、仕事で使っていたものだったので自然に取り組めました。まなべる基金の活動は、震災ボランティアの一つだと思っています。やっていて良かったなと思いますし、友人に話すと「そんなことをしているのか」と驚かれます。
Q:実際に被災地にも行かれたのですか?
A:陣内
はい、宮城県仙台市から女川町、気仙沼市まで行きました。高台から津波の跡を見た時には、言葉を失いました。「あの高さまで波が来たのか」と。自分の目で実際に見て初めてわかることがあります。
Q:もう10年以上も「まなべる基金」に携わっていますね
A:陣内
まなべる基金は今期で15期目。これほど長く関わるとは当時は想像していませんでしたね。当時生まれた孫が今では高校生です。体調が許す限り、まなべる基金が続く限り手伝い続けたいと思っています。苦になることはほとんどありません。少しでも役に立てたら、それで十分です。
Q:定年後の生活や活動との関わり方について、意識していることはありますか?
A:陣内
私は定年後も雇用延長があり、急に仕事がなくなることはありませんでした。そのため、なだらかに次の段階へ移行できたんです。いきなり何もなくなるより、ずっと良かったと思います。「今日行くところがある」「今日やることがある」ことが、体と心の刺激になりますね。電車に乗ってジービーパートナーズの事務所まで来ること自体が私にとっては刺激になっています。
また、定年以前から自宅周辺の地域活動にも関わっています。近隣の方に地域の運動会や行事の手伝いに誘われたことがきっかけで、今も子どもたちの見守り活動などをおこなっています。地域活動も立派なボランティアだと思っていて、関わること自体に意味があると感じています。
Q:これから活動に参加しようとする世代へメッセージをお願いします
A:陣内
まずは、なんとなく興味を持ったことを軽く始めてみればいいと思います。世の中には探せばいろいろな活動があります。自分の経験や関心に合うものを見つけることができれば十分です。会社員として働いてきた多くの方は、いずれ定年を迎えます。そのとき「自分は何をしたいのか」を考え、趣味や関心と一致することを探す。それで良いと思います。外に出て自分の興味のあることに関わる――それだけで、毎日が少し豊かになります。
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インタビュー/執筆 GBパートナーズ 村山・佐谷









